2026年1月、実業家の三崎優太さんが発表した新サービス「でんき0」が話題になりました。「電気代を0円にする」というキャッチコピーの強さから、SNSでは期待の声と同時に、コミュニティノートが付くほどの疑問の声も集まりました。
うちはちょうど注文住宅の建築を進めている最中で、太陽光と蓄電池の導入を本気で検討していたタイミング。せっかくなので、でんき0公式サイトの無料シミュレーションと、実際に取った相見積もりを並べて、数字だけで比較してみることにしました。
この記事の内容
- でんき0公式サイトのシミュレーション結果
- 実際に取った2社の相見積もり(概算)
- 両者を比較して見えてきた注意点(自治体補助金を使う際の注意点含む)
- よくある質問(Q&A)
この記事を書いた人
太陽光の導入を検討しているなら、まず複数社の相見積もりを取っておくのが失敗しない一番の近道です。詳しい比較は本文で解説しますが、先に無料の一括見積もりだけ押さえておきたい方はこちらからどうぞ。
最新価格をチェック
でんき0とはどんなサービスか
「でんき0」は、でんき0株式会社(CEO:三崎優太氏)が2026年1月13日に本格始動した太陽光・蓄電池関連のサービスです。新電力への切り替えサービスではなく、太陽光パネルと蓄電池を家庭に導入し、自家消費で電気代を抑えつつ、余った電力を国の固定価格買取制度(FIT)より高値で20年間買い取ってもらう、という仕組みになっています。
目玉として紹介されているのが「くらしゼロでんき」というプランで、太陽光の発電が多くなる毎日12時〜13時の1時間だけ電気代が0円になる、というものです。
でんき0のシミュレーション結果
公式サイトで郵便番号と月額電気代(うちの場合は1万円で試算)を入力すると、以下のような結果が出てきます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 推奨システム容量 | 太陽光6.4kW+蓄電池7kWh |
| 設置費用合計(税込) | 255万円 |
| 電気代の節約額 | 9,892円/月 |
| 余剰売電収入 | 7,408円/月(※でんき0 FITの1〜4年目単価で試算) |
| 回収期間 | 約12.3年 |
| 20年収支予想 | +89万円 |

数字だけ見ると、かなり夢のある結果です。ただ気になったのが、売電収入の注記に「1〜4年目の単価で試算」とあった点。5年目以降の単価がどうなるのかは、シミュレーション上には出てきませんでした。
実際に取った相見積もり(2社)
同じタイミングで、太陽光+蓄電池の相見積もりを2社に依頼していました。依頼から提示まではどちらも1週間ほど。個人や施工業者が特定されないよう、メーカー名はアルファベット表記、金額は概算に丸めて掲載しています。
施工業者Aの見積もり
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 太陽光パネル | 約4.2kW(N社製) |
| 蓄電池 | 約7kWh容量(T社製) |
| 値引き後合計(税込) | 約205万円 |
| 自治体補助金(試算) | 約50万円 |
| 補助金適用時の実質負担額 | 約155万円 |
| 月々の削減総額 | 約1万円 |
| 30年間の経済効果 | 約400万円 |
システム容量はでんき0の想定(6.4kW+7kWh)より小さいにもかかわらず、値引き後の税込合計は約205万円と、でんき0のシミュレーション金額(255万円)より50万円ほど安く出ています。
もし自治体の補助金(約50万円)が使えれば、実質負担額は約155万円まで下がり、回収期間もでんき0の試算「約12.3年」に近い水準になります。ただし太陽光・蓄電池の補助金は都道府県単位ではなく市区町村単位で対応が分かれることが多く、同じ県内でも対象外の自治体があります。実際に検討する際は、お住まいの市区町村が対象になっているか事前に確認しておくと安心です。
施工業者Bの見積もり
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 太陽光パネル | 約3.5kW(P社製) |
| 蓄電池 | 約6.3kWh容量(P社製) |
| 値引き前合計(税込) | 約395万円 |
| 値引き額 | 約95万円 |
| 値引き後合計(税込) | 約330万円 |
| 自治体補助金 | 見積もり時点では未反映 |
B社は、でんき0の想定よりも小さい約3.5kW+約6.3kWh(P社製)の構成にもかかわらず、値引き後の税込合計は約330万円。でんき0のシミュレーション(255万円)はもちろん、施工業者Aの見積もり(約205万円)と比べても100万円以上高い結果になりました。
ここまで見てきた通り、同じような容量でも業者によって数十万〜100万円以上の差が出ます。検討中の方は、まず無料の一括見積もりで自分のケースの相場感をつかんでおくのがおすすめです。
最新価格をチェック
比較して見えてきたこと
3つの数字を並べてみると、その差がよく分かります。
| でんき0シミュレーション | 施工業者A | 施工業者B | |
|---|---|---|---|
| システム容量 | 太陽光6.4kW+蓄電池7kWh | 約4.2kW+約7kWh | 約3.5kW+約6.3kWh |
| 設置費用(税込) | 255万円 | 約205万円 | 約330万円 |
| 自治体補助金 | 考慮なし | 試算約50万円(要事前確認) | 未反映 |
| 実質負担額の目安 | 255万円 | 約155万円(補助金適用時) | 約330万円 |
比較して分かったポイント
- でんき0の診断ツールは、初期費用や回収年数の「感覚」をつかむには十分な精度
- 自治体の補助金は都道府県単位ではなく市区町村単位で対応が分かれるため、見積もり時点の想定額をそのまま当てにせず、事前に自分の市区町村が対象かどうか確認しておきたい
- 売電単価は「1〜4年目」の数字が使われており、それ以降の条件は要確認
- 同じような容量でも、業者によって100万円以上の差が出ることがある
よくある質問
Q. でんき0は本当に電気代が0円になりますか?
A. 完全に0円になるわけではありません。
「くらしゼロでんき」というプランで、太陽光の発電が多くなる毎日12時〜13時の1時間だけ電気代が0円になる仕組みです。それ以外の時間帯は通常どおり電気代がかかります。
Q. でんき0のシミュレーション結果はそのまま信じていいですか?
A. 目安としては十分ですが、鵜呑みは禁物です。
初期費用や回収年数の「感覚」をつかむには十分な精度ですが、自治体の補助金は考慮されていません。また売電単価は1〜4年目の数字で試算されているため、5年目以降の条件は公式サイトや問い合わせで確認するのがおすすめです。
Q. 相見積もりは何社くらい取ればいいですか?
A. 最低でも2〜3社は取ることをおすすめします。
今回うちが取った2社だけでも、同じような容量で100万円以上の価格差がありました。1社だけの見積もりで判断すると、相場より高い金額で契約してしまうリスクがあります。
Q. 自治体の補助金は必ずもらえますか?
A. いいえ、必ずもらえるとは限りません。
太陽光・蓄電池の補助金は都道府県単位ではなく市区町村単位で対応が分かれることが多く、同じ県内でも対象外の自治体があります。見積もり時点の想定額を当てにせず、事前にお住まいの自治体窓口で確認しましょう。
Q. でんき0と一括見積もりサービス、どちらを先に使うべきですか?
A. 両方使うのがおすすめです。
でんき0のシミュレーションで大まかな費用感をつかみつつ、タイナビなどの一括見積もりサービスで複数社の実際の金額を比較すると、より現実的な判断ができます。
まとめ:診断ツールはスタート地点、確定させるのは相見積もり
無料のシミュレーションは、初期費用のイメージをつかむには便利です。ただ、地域の補助金や実際の施工費は業者ごとに差が出るので、最終的な判断は必ず複数社の相見積もりで確認するのが安全です。
うちも今回、2社の見積もりを比較したことで、同じような発電量でも100万円以上の価格差があることに気づけました。また、見積もりに書かれている補助金も、実際に使えるかどうかはお住まいの市区町村によって異なります。太陽光の導入を検討している人は、まずは無料の一括見積もりサービスで複数社の金額を並べたうえで、お住まいの自治体の補助金制度も忘れずにチェックすることをおすすめします。
▼太陽光の相見積もりを無料で比較したい方はこちら
最新価格をチェック
注意事項
ご利用にあたって
- 本記事の見積もり金額・メーカー名は、個人や施工業者が特定されないよう概算・伏せ字に加工して掲載しています。実際の金額とは異なります。
- 自治体の補助金は市区町村ごとに対応・要件が異なり、見積もり時点の想定額を必ず受け取れるとは限りません。申請前に必ずお住まいの自治体窓口でご確認ください。
- 地域や時期によって金額・補助金額は変動するため、実際の導入検討時は最新の見積もりをご確認ください。
- 太陽光・蓄電池の導入は自己責任での判断となります。契約前に必ず公式サイト・施工業者へ最新条件をご確認ください。
- 本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。リンク経由でお申し込みされた場合、運営者に紹介料が支払われることがあります。